PR
「カメムシの匂い、例えば何に似てる?」「パクチーと同じって本当?」そんな疑問を抱えていませんか。特に2023年に全国的な大量発生が報告されて以来、カメムシの存在はより身近な問題となっています。
この記事では、カメムシの匂いってどんな匂いですか?という根本的な問いに、科学的な視点から詳しくお答えします。
緑と茶色どっちが臭いのか、一番臭いと噂される種類は何か、そして一部で囁かれる「うんこの匂い」という表現は本当なのかについても深く掘り下げていきます。
また、匂い成分が同じと言われるものとの精密な比較や、そもそも匂いを出すのはなぜか、体のどこから出ているのかという生態の秘密にも迫ります。
中にはカメムシの匂いがわからない人もいる一方で、人の体臭を指して「ワキガ?」あるいは「カメムシの匂いがする人はどんな人?」と気になる方もいるかもしれません。
さらに、カメムシが自分の匂いで死ぬのはなぜか、その臭いに毒性はあるのかといった少し怖い疑問から、服や手についてしまった絶望的な臭いの取り方や消す方法まで、あなたの知りたい情報を網羅的に、そして分かりやすく解説していきます。
記事のポイント
- カメムシの匂いが何に例えられるかが分かる
- 匂いの成分や種類による違いを理解できる
- 人の体臭との意外な関連性を知れる
- 効果的な臭いの消し方と対策が学べる
カメムシの匂いって例えばどんなもの?正体を解説

- カメムシの匂いってどんな匂い?
- 匂い成分が同じパクチーとの違い
- 匂いを出すのはなぜ?どこから出てる?
- うんこの匂いがするって本当?
- カメムシの匂いがわからない人もいる?
カメムシの匂いってどんな匂い?

カメムシの匂いを一言で表現するならば、「摘みたての草を凝縮したような青臭さ」と「古くなった油のような油臭さ」が混じり合った、独特の不快臭です。この匂いは多くの人にとって極めて強烈な印象を残し、一度嗅ぐと脳裏に焼き付いて忘れられないものと言えるでしょう。
この匂いは、具体的に様々なものに例えられますが、人の嗅覚の個人差によって感じ方は多岐にわたります。ここでは、多くの人が共感する代表的な例えをいくつかご紹介します。
カメムシの匂いの主な例え
- パクチー(コリアンダー): 最もポピュラーな例えです。後述しますが、実際に一部の匂い成分が共通しており、科学的な根拠があります。
- 枯れ草や湿った草むらの匂い: 匂いの特徴である「青臭さ」を的確に捉えた表現です。
- 古い油や古本、古いろうそく: 油臭さや、時間が経って酸化・劣化したような匂いを表現する際に使われます。
- きゅうりやスイカの皮: ウリ科の植物が持つ特有の青臭さに似ていると感じる人もいます。これもまた「青臭さ」の一つの表現です。
このように、カメムシの匂いは単一の単純な匂いではなく、複数の要素が複雑に組み合わさってできています。その匂いの正体は、カメムシが危険を感じた際に放出する油状の液体に含まれる化学物質群です。
主成分として広く知られているのは「トランス-2-ヘキセナール」というアルデヒド類の一種です。
これは「青葉アルデヒド」とも呼ばれ、植物が傷つけられた際に発する防御物質でもありますが、カメムシの場合はこれを防御のために極めて高濃度で放出するため、多くの人が不快に感じる強烈な悪臭となるのです。
匂い成分が同じパクチーとの違い

カメムシの匂いがパクチー(コリアンダー)に似ている、という話はあまりにも有名です。
その歴史は古く、実際、パクチーの和名はかつて「カメムシソウ」と呼ばれていたこともあるほどで、両者の匂いには否定できない科学的な共通点が存在します。
その最大の理由は、両者が「デセナール」や「ヘキセナール」といった共通の香り成分(アルデヒド類)を含んでいるためです。これらの成分が、あの独特のクセのある青臭さを構成しています。
しかし、もちろん全く同じ匂いというわけではありません。それぞれに含まれる成分の種類や構成比率が異なるため、最終的な匂いの印象は大きく変わってきます。
| 項目 | カメムシの匂い | パクチーの香り |
|---|---|---|
| 主な印象 | 青臭さ+油臭さ(刺激的な不快臭) | 爽やかな青臭さ(個性的な香草) |
| 共通の成分 | デセナール、ヘキセナールなど | デセナール、ヘキセナールなど |
| その他の主要成分 | 複数のアルデヒド類が高濃度で混合 | リナロールなど、フローラルで爽やかな香り成分も豊富 |
| 目的・役割 | 外敵からの防御・警告に特化 | 食材としての複雑な風味・香り |
言ってしまえば、パクチーは多彩な香りのハーモニーの中にカメムシと共通の成分が含まれているのに対し、カメムシは防御に特化した刺激的な成分を高濃度で放出します。
そのため、より直接的で不快な匂いに感じられるのです。面白いことに、パクチーが苦手な人は、この共通成分を敏感に感じ取る特定の嗅覚受容体遺伝子を持っている可能性が研究で示唆されています。
匂いを出すのはなぜ?どこから出てる?

カメムシが特徴的な匂いを放つのには、彼らが厳しい自然界を生き抜くための、極めて合理的で明確な理由があります。主に、その役割は複数に分けられますが、代表的なものは以下の2つです。
1. 外敵から身を守るための化学兵器(防御)
最大の理由は、鳥やカマキリ、クモといった天敵から身を守るためです。捕食されそうになったり、人間が手で触ろうとしたり、物理的に強い刺激を受けたりすると、瞬時に危険を察知して悪臭を放ちます。
この匂いは多くの捕食者にとって非常に不快であり、「この獲物はまずい」「体に害があるかもしれない」と感じさせる効果があります。一度この強烈な化学兵器を経験した敵は、次からはカメムシを襲うのをためらうようになると言われています。
2. 仲間に危険を知らせる警報(警告フェロモン)
もう一つの重要な役割は、仲間に危険を知らせるための合図です。1匹が匂いを出すと、その匂いを感知した周囲の仲間たちが「敵が来たぞ!」と察知し、一斉に飛び立ったり葉の裏に隠れたりして逃げることができます。
これは「警告フェロモン」と呼ばれ、特に集団で生活する習性のあるカメムシにとっては、群れ全体の生存率を飛躍的に高めるための重要なコミュニケーション手段なのです。
では、その強力な化学兵器は、一体体のどこから出ているのでしょうか?
匂いを分泌する専門の器官は「臭腺(しゅうせん)」と呼ばれ、体の側面に開口部があります。具体的には、成虫の場合は胸部の側面、ちょうど中脚(2番目のあし)と後脚(3番目のあし)の付け根あたりから液体を霧状に放出します。
臭腺の周りには「蒸発域」と呼ばれる微細な凹凸構造があり、放出された液体を効率的に気化させて、一瞬で匂いを拡散させる巧妙な仕組みになっています。一方で、飛べない幼虫の場合は、敵に襲われやすい背中側(腹部背面)に臭腺があるため、体の成長段階によって放出場所が異なるのも大きな特徴です。
うんこの匂いがするって本当?
「カメムシの匂いは、まるでうんこの匂いだ」という強烈な表現を耳にすることがありますが、これは科学的には全く正しくありません。あくまで、人が感じる「極めて不快な臭い」を表現するための一つの主観的な例えと捉えるのが適切です。
なぜなら、それぞれの匂いを構成している主成分が、化学的に全く異なるからです。
匂いの主成分の決定的な違い
- カメムシの匂い: 主成分は「トランス-2-ヘキセナール」に代表されるアルデヒド類です。特徴は、植物的な「青臭さ」や「油臭さ」です。
- 糞便の匂い: 主成分は「インドール」や「スカトール」といったインドール化合物です。これらが、あの独特で強烈な便臭の直接的な原因物質です。
このように、化学の視点から見れば全くの別物です。しかし、人間の嗅覚は非常に主観的であり、文化や経験に大きく左右されます。
特に、普段嗅ぎ慣れない強烈な不快臭に突然遭遇した際に、脳が最も分かりやすい「不快なものの代表」として、糞便の匂いを連想してしまうことは十分にあり得ます。
カメムシの匂いを初めて嗅いだ時の衝撃を表現する際に、このような究極の例えが使われることがあるのでしょう。
カメムシの匂いがわからない人もいる?

実は、これは非常に興味深い事実ですが、ごく少数ながらカメムシの匂いを「不快に感じない」、あるいは「ほとんど感じない」という人も存在します。これは、匂いの感じ方には大きな個人差があることを示す好例です。
例えば、パクチーの味を一部の人が「石鹸のようだ」と感じるのは、特定の嗅覚受容体遺伝子(OR6A2)が関係しているという研究がよく知られています。
カメムシの匂いについても同様の可能性が考えられ、匂いの主成分であるアルデヒド類に対する嗅覚受容体の働きに生まれつき個人差があるのかもしれません。
このような、特定の匂い物質に対して嗅覚が鈍感、または機能しない状態は「特定の嗅盲(きゅうもう)」と呼ばれ、決して珍しい現象ではありません。
匂いがわからなくても注意は必要
ただし、これはあくまでごく一部のケースです。ほとんどの人はカメムシの匂いを強烈な悪臭として認識するため、たとえご自身が平気であっても、公共の場や家庭内で無闇にカメムシを刺激するのは絶対に避けるべきです。
自分は平気でも、すぐそばにいる家族や同僚にとっては、大変な苦痛と迷惑になってしまう可能性があります。
種類で違うカメムシの匂い、例えばその対策とは

- 自分の匂いで死ぬのはなぜ?
- カメムシの臭いに毒性はあるのか
- 緑と茶色どっちが臭い?一番臭い種類は
- カメムシの匂いがする人とワキガの関連
- 服や手についた臭いの取り方と消す方法
自分の匂いで死ぬのはなぜ?

「カメムシは自分の匂いで気絶したり死んだりする」という、にわかには信じがたい話を聞いたことがあるでしょうか。これは都市伝説ではなく、ある特定の条件下では本当に起こりうることです。
その理由は極めてシンプルで、カメムシが放出する匂い成分が、敵だけでなくカメムシ自身にとっても非常に有害だからです。
カメムシの分泌液に含まれるアルデヒド類は、外敵を効果的に撃退するための強力な化学物質です。私たちが普段生活しているような開放的な空間であれば、放出された匂いはすぐに空気中に拡散するため、カメムシ自身への影響はほとんどありません。
しかし、ビンやポリ袋の中のような逃げ場のない密閉された狭い空間で匂いを放出すると、状況は一変します。高濃度になった匂い成分のガスが空間に充満し、それを自身の呼吸器(気門)から吸い込んでしまうことで、神経系に作用して麻痺を起こします。
この現象は「自己中毒(オートトキシン)」とも呼ばれ、濃度や時間が一定を超えると、最悪の場合は死に至ることがあるのです。アース製薬株式会社の害虫駆除マニュアルでも、この現象について言及されており、その匂いの強力さを物語っています。
自然界ではまず起こらない現象
繰り返しになりますが、この現象はあくまで実験室や捕獲時のような特殊な環境下で起こることです。広大な自然環境でカメムシが自分の匂いで命を落とすことはまずありません。この話をもって「カメムシは自滅する愚かな虫だ」と考えるのは、彼らの生存戦略に対する大きな誤解です。
この事実は、カメムシの匂いが単なる「不快な匂い」というレベルではなく、生物に対して明確な生理作用を及ぼす強力な化学兵器であることを、何よりも雄弁に示しています。
カメムシの臭いに毒性はあるのか
カメムシの匂い(分泌液)に、人間を死に至らしめるような致死性の強い毒性はありません。その点では、パニックになる必要はありませんが、全く無害というわけではなく、取り扱いには十分な注意が必要です。
この分泌液が最も影響を及ぼすのが皮膚です。液体が直接皮膚に付着すると、その刺激性によって「接触皮膚炎」を引き起こすことがあります。症状としては、ヒリヒリとした灼熱感(化学熱傷に近い感覚)、赤み、腫れなどが現れる場合があります。
特に、もともと皮膚が弱い方やアレルギー体質の方は症状が強く出やすい傾向にあります。また、炎症が治まった後も、シミのような「炎症後色素沈着」がしばらく残ってしまうケースも報告されています。
目に入ると大変危険!絶対にこすらないで!
最も注意すべきなのは、分泌液が目に入ることです。これは非常に危険です。目に入った場合は激しい痛みを伴い、「角膜炎」や「結膜炎」などを引き起こす可能性があります。
もし分泌液に触れた手で無意識に目をこすってしまった場合は、絶対にこすり続けず、すぐに大量の清潔な流水で10分以上洗い流してください。その後も痛みや違和感が残るようであれば、速やかに眼科を受診することを強く推奨します。
結論として、カメムシの分泌液は一般的な意味での「猛毒」ではありませんが、人体に対して明確な炎症作用を引き起こす可能性がある「刺激性の有害物質」であると正しく理解しておくことが、不必要なトラブルを避ける上で非常に重要です。
緑と茶色どっちが臭い?一番臭い種類は

「公園で見かける緑のカメムシと、家に入ってくる茶色のカメムシ、一体どっちがより臭いのか?」という疑問は、多くの人が抱く素朴な疑問です。しかし結論から言うと、カメムシの匂いの強さを色だけで一概に判断することはできません。匂いの強さや質は、あくまでカメムシの種類によって大きく異なるためです。
日本には1300種類以上ものカメムシが生息しており、その生態や匂いは多種多様です。中には青リンゴのような香りを出すと言われるオオクモヘリカメムシのような種類もいますが、残念ながら、私たちが日常生活で遭遇する不快害虫の多くは、強烈な悪臭を放ちます。
こうしたカメムシは、農作物に被害を与えるため、農林水産省が「病害虫発生予察情報」で発生状況を監視する対象にもなっています。
その中でも、特に匂いが強烈で「日本で一番臭いカメムシ」との呼び声が高いのが、茶色い地味な見た目のクサギカメムシです。このカメムシは日本全国に広く分布し、秋になると越冬のために集団で家屋に侵入してくることで非常に有名であり、その匂いの不快指数はトップクラスと言われています。
その他、悪臭で知られる代表的なカメムシ
- ツヤアオカメムシ(緑色): 光沢のある鮮やかな緑色で美しいですが、果樹の害虫としても知られ、匂いは非常に強力です。
- マルカメムシ(茶褐色): 体長5mm程度と小さいですが、悪臭は極めて強く、特に秋に洗濯物へ大量に付着して問題になります。
- スコットカメムシ(茶褐色): クサギカメムシとよく似ており、同様に越冬のために集団で家屋に侵入してきます。
このように、緑色でも茶色でも強烈な匂いを放つ種類は数多く存在します。色で見分けることにあまり意味はなく、「秋口に家や洗濯物に寄ってくるカメムシは、基本的にどれも臭い」と考えて、種類を問わず適切な対策を講じることが現実的です。
カメムシの匂いがする人とワキガの関連
人の体臭を指して、比喩的に「カメムシの匂いがする」と表現されることが稀にあります。しかし、これはあくまで匂いの印象を例えたものであり、ワキガや加齢臭といった体臭の原因物質と、カメムシの匂いの原因物質は化学的に全く異なります。
それぞれの匂いの原因物質は、科学的に明確に解明されています。
| 匂いの種類 | 主な原因物質 | 匂いの特徴 |
|---|---|---|
| カメムシの匂い | トランス-2-ヘキセナール等 | 青臭い、油臭い |
| ワキガ(腋臭症) | 3-メチル-2-ヘキセン酸等 | スパイス様、硫黄様 |
| 加齢臭 | 2-ノネナール | 古い油、枯れ草様 |
| ミドル脂臭 | ジアセチル | 使い古した油様 |
成分が全く違うのに、なぜ人の体臭がカメムシに例えられることがあるのでしょうか?
それは、匂いが持つ「青臭い」「油っぽい」といった共通の“印象”から来ていると考えられます。特に、40代前後から発生しやすくなるミドル脂臭は「使い古した油のような脂っぽい匂い」と表現されることがあり、これはカメムシの匂いの特徴の一つである「油臭さ」と通じる部分があります。
また、加齢臭の原因であるノネナールも「青臭さ」を持つとされています。このような印象の類似性から、比喩として使われることがあるのです。
もしご自身の体臭が気になる場合、カメムシとの関連性を心配する必要は全くありません。それぞれの体臭の原因に合わせた、適切なデオドラントケアや生活習慣の見直しを行うことが最も重要です。
服や手についた臭いの取り方と消す方法

一度カメムシの強烈な臭いが手や服についてしまうと、石鹸や水でゴシゴシ洗っただけでは、なかなかしつこく残ってしまい途方に暮れることがあります。しかし、ご安心ください。匂い成分の化学的な性質を正しく理解すれば、効果的に消し去ることが可能です。
結論から言うと、攻略のキーワードは「油(脂溶性)」と「熱(揮発性)」、そして「界面活性剤」の3つです。カメムシの匂い成分は水には溶けにくい一方、油には非常によく溶ける性質(脂溶性)を持っています。
手についてしまった臭いを消す方法
最も効果的なのは、油で匂いを浮かせてから洗い流す方法です。
- 油でなじませる: クレンジングオイルやサラダ油、オリーブオイルなどを乾いた手に取り、臭いがついた部分を中心に、指のシワ一本一本にまで丁寧になじませます。
- 匂いを溶かし出す: 油で匂い成分を溶かし出すようなイメージで、1分ほどゆっくりとマッサージするように擦り込みます。
- 洗い流す: その後、石鹸や食器用洗剤(油汚れに強い界面活性剤入り)を使い、たっぷりの泡で油分ごとしっかりと洗い流します。
この簡単な手順で、水だけで洗うよりも格段にスッキリと匂いを落とすことができます。
服にしみついた臭いを消す方法
服の場合は、油を使うとシミの原因になる可能性があるため、別の性質を利用します。
- 界面活性剤で分解する
臭いがついた部分に、油汚れに強い界面活性剤を含む液体洗剤や食器用洗剤の原液を直接塗布し、指で軽く叩き込みます。
5〜10分ほど置いた後、できるだけ高温のお湯(衣類の洗濯表示を確認の上)を使って通常通り洗濯します。つけ置き洗いも非常に効果的です。 - 熱で揮発させる
匂い成分は熱で蒸発しやすい性質(揮発性)も持っています。スチームアイロンのスチームを臭いの部分にたっぷりと当てたり、少し離れた場所からドライヤーの温風を当てたりすることで、匂い成分を強制的に気化させて飛ばすことができます。
ただし、衣類の素材が高温に耐えられるか、洗濯表示を必ず確認してから行ってください。
絶対にやってはいけないNG対処法
臭いがついたからといって、慌ててティッシュで強くこすったり、掃除機で吸い込んだりするのは逆効果です。
物理的な刺激で悪臭がさらに広範囲に拡散したり、掃除機の排気で部屋中に匂いが充満し、掃除機自体に匂いが染み付いてしまったりする二次被害の原因になります。
まとめ:カメムシの匂い、例えばこう説明しよう
カメムシは不快な害虫ですが、その生態や匂いの性質を知ることで、冷静に、そして効果的に対処することができます。
この記事の重要なポイントを、最後に改めておさらいしましょう。
- カメムシの匂いは青臭さと油臭さが混ざった不快臭
- 代表的な例えはパクチーや枯れ草古い油など
- 匂いの主成分はトランス-2-ヘキセナールというアルデヒド類
- パクチーの和名はカメムシソウで一部の匂い成分が共通する
- 匂いを出す目的は主に外敵からの防御と仲間への警告
- 匂いは成虫の胸部にある臭腺という器官から放出される
- 匂いの感じ方には個人差があり匂いがわからない人もいる
- 密閉された空間では高濃度の匂いで自分自身が死ぬことがある
- 分泌液に致死性などの強い毒性はないが皮膚炎を引き起こす
- 色で匂いの強さは決まらず茶色いクサギカメムシは特に臭い
- ワキガや加齢臭など人の体臭と匂いの成分は全く異なる
- 一部の体臭が持つ青臭い印象からカメムシに例えられることがある
- 手についた臭いはクレンジングオイルなどで浮かせてから洗うと落ちやすい
- 服の臭いは界面活性剤入りの洗剤での洗濯や熱で飛ばすのが有効
- カメムシは刺激を与えなければ悪臭を放つことはない