ワセリン香水のデメリットとは?作り方から注意点まで完全解説

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ワセリン香水のデメリットとは?作り方から注意点まで完全解説

SNSなどで話題の「ワセリン香水」。お気に入りの香水をワセリンと混ぜて香水をつけるとどうなるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

香りが長持ちするといったメリットが注目されていますが、その一方で「本当に安全?」「何か欠点はないの?」といったワセリン香水のデメリットに関する疑問の声も少なくありません。

この記事では、ワセリン香水の作り方から、湯煎やレンジを使用する際のポイント、香水は何プッシュが適切か、そして完成したものの付け方やおすすめのつける場所はどこか、といった具体的な方法を徹底的に解説します。

さらに、作った練り香水は日持ちしますか?という保存に関する不安や、ハンドクリームとしての活用法まで、皆さんが知りたい情報を網羅的にご紹介。

メリットだけでなくデメリットもしっかり理解して、自分だけの香りを安全に楽しみましょう。

記事のポイント

  • ワセリン香水のメリットと知っておくべきデメリット
  • 湯煎やレンジを使った具体的な作り方の手順
  • 香りを最大限に活かす付け方と注意点
  • ハンドクリームなどへの便利な応用方法

ワセリン香水のデメリットとは?作る前に知べきこと

ワセリン香水のデメリットとは?作る前に知べきこと
イメージ画像:KAORI-LOG
  • ワセリンと香水を混ぜて香水をつけるとどうなる?
  • 香り長持ちだけじゃない!知られざるメリット
  • 香り変化や肌トラブル?欠点とデメリット
  • 自作した練り香水は日持ちしますか?

ワセリンと香水を混ぜて香水をつけるとどうなる?

ワセリンと香水を混ぜて香水をつけるとどうなる?
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ワセリンと市販の香水を混ぜ合わせると、液体の香水が固形化し、「練り香水(ソリッドパフューム)」のような状態に変化します。これがどのような仕組みで起こるのか、そして香りにどのような影響を与えるのかを詳しく解説します。

まず、通常の香水はアルコールに香料を溶かして作られています。肌に吹きかけると、揮発性の高いアルコールが蒸発する力で香料を空気中に拡散させ、周囲に香りを広げます。一方、ワセリンは石油を精製して作られる油性の保湿剤で、揮発性が非常に低いという性質を持っています。(出典:健栄製薬「白色ワセリン」

このワセリンに香水を混ぜると、香料の成分がワセリンの油分の中にしっかりと閉じ込められ、アルコールの急激な揮発が抑えられます。その結果、香りの拡散力がマイルドになり、ふんわりと優しく、そして長時間にわたって持続的に香るようになるのです。

言ってしまえば、液体スプレーのように広範囲に香りを振りまくのではなく、肌に塗った部分からだけ、ご自身の体温でじっくりと温められることでほのかに香りを立たせる、というパーソナルな楽しみ方に性質が変わります。

この特性を深く理解することが、ワセリン香水を上手に、そして満足に楽しむための最初のステップとなります。

ポイントのまとめ

ワセリンと香水を混ぜることで、アルコールの揮発が抑えられ、香りが穏やかに長時間持続する「練り香水」が完成します。

香りの拡散性は低くなるため、オフィスや食事の席など、強い香りがはばかられる場面や、自分の周りだけで香りを楽しみたい場合に適したアイテムに変化すると言えるでしょう。

香り長持ちだけじゃない!知られざるメリット

ワセリン香水が注目される最大の理由は、なんといっても香りの持続性が高まることです。しかし、その魅力は決してそれだけではありません。他にも、知っておくと嬉しい利点がいくつか存在します。

第一に、肌への刺激を軽減できる可能性がある点が挙げられます。香水に含まれるアルコール(エタノール)は、敏感肌や乾燥肌の方にとっては刺激となり、赤みやかゆみ、肌荒れの原因になることがあります。

ワセリンをベースにすることで、油分の保護膜がワンクッションとなり、アルコールが直接肌に触れるのを和らげてくれる効果が期待できます。そのため、これまで香水の使用をためらっていた方でも、挑戦してみる価値があるでしょう。

第二に、香りが穏やかに、そして滑らかに変化する点も大きなメリットです。

スプレータイプの香水は、つけた瞬間のトップノート(最初の香り)が強く香り立ちますが、ワセリン香水は香料がゆっくりと揮発するため、トップからミドル、ラストへの香りの移行が非常に穏やかになります。

急激な香りの変化が苦手な方や、周囲に配慮した優しい香り方を好む方に特におすすめです。

さらに、ワセリン自体の優れた保湿効果により、香りを楽しむと同時に、乾燥しがちな指先や手首の保湿ケアができるのも、一石二鳥の嬉しいメリットと言えます。

項目メリットデメリット
香りの持続性香りがゆっくり揮発するため長時間香りが続く
香りの拡散性自分の周囲だけでふんわりと香る香りが広がりにくく、他人へのアピールには不向きな場合もある
肌への影響アルコールによる刺激が緩和され、保湿効果も期待できる油分による毛穴詰まりや肌トラブルを引き起こす可能性がある
香りの質香りの変化が滑らかで、全体的に柔らかい印象になる本来のトップノートの爽快感やキレが失われることがある

香り変化や肌トラブル?欠点とデメリット

香り変化や肌トラブル?欠点とデメリット
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多くの魅力的なメリットがある一方で、ワセリン香水には事前に理解しておくべき注意すべき欠点やデメリットも確かに存在します。

これらを軽視して使用すると、期待していた効果が得られないばかりか、思わぬ肌トラブルにつながる可能性もあるため、使用前には必ず以下の点を確認してください。

注意すべき4つのデメリット

  1. 本来の香りが変化してしまう可能性
    最も多く聞かれるデメリットです。ワセリンという油性の基材と混ざることで、香水が持つ本来の繊細な香りのバランスが崩れてしまうことがあります。
    特に、シトラス系などの軽やかで爽快なトップノートが揮発しにくくなるため、「お気に入りの香水のあの部分が好きだったのに、なんだか違う香りになってしまった」と感じることが少なくありません。
  2. 肌トラブルを引き起こすリスク
    ワセリンは保湿力が高い反面、油分が多く、肌表面に膜を張る性質があります。この膜が毛穴を塞いでしまうことで、アクネ菌の増殖を助長する可能性があります。
    特に皮脂の分泌が多いTゾーンや、ニキビができやすい肌質の方が使用すると、毛穴詰まりやニキビ、吹き出物の原因となることがあるため注意が必要です。
  3. ワセリンの酸化による匂いの変化
    ワセリン自体は無臭ですが、開封後に空気に触れる時間が長くなると徐々に酸化し、油特有の不快な匂いを発することがあります。
    この酸化した匂いが香水の香りと混ざり合うことで、本来の香りとはかけ離れた、不快な匂いに変わってしまうケースも報告されています。
  4. 衣服への付着とシミのリスク
    油性であるため、塗った部分が衣服に触れると油ジミの原因になることがあります。特に、デリケートなシルク素材や、白・淡い色の衣類を着用する際には、塗る場所や量に細心の注意が必要です。

これらのデメリットは、使用するワセリンの品質、混ぜる量、そして何よりも個人の肌質によって大きく左右されます。

特に肌が敏感な方や脂性肌(オイリー肌)の方は、本格的に使用する前に、腕の内側の柔らかい部分などで必ずパッチテストを行い、数時間から一日様子を見ることを強く推奨します。

自作した練り香水は日持ちしますか?

「愛情を込めて手作りしたワセリン香水は、どのくらい日持ちしますか?」という疑問は、安全性に関わる非常に重要なポイントです。結論から申し上げますと、防腐剤などが添加された市販品のような長期保存は不可能であり、早めに使い切るのが原則です。

その最大の理由は、手作りする過程で雑菌が混入・繁殖するリスクを避けられないためです。

製造元のクリーンルームなど、衛生管理が徹底された環境で作られる市販の化粧品とは異なり、家庭での手作りでは、使用する容器やスパチュラ(混ぜるヘラ)、そして空気中に浮遊している目に見えない細菌が混入する可能性をゼロにすることはできません。

防腐剤も含まれていないため、時間と共にこれらの雑菌が繁殖し、品質の劣化、ひいては肌トラブルの原因となります。

公的に定められた使用期限はありませんが、多くの専門家の間では一般的に作成してから長くとも半年~1年以内に使い切ることが推奨されています。しかし、これはあくまでも最適な環境で保管した場合の目安です。

品質劣化を見極めるサイン

保管期間に関わらず、以下のような変化が見られた場合は、雑菌が繁殖している可能性が高いです。肌への安全を最優先し、もったいないと感じても、すぐに使用を中止して廃棄してください。

  • 匂いの変化:作成時とは違う、酸っぱい匂いや古い油のような匂いがする
  • 色の変化:元の色から明らかに濃くなったり、くすんだりしている
  • 状態の変化:水分や油分が分離して浮き出ている、またはカビのようなものが見える

品質を少しでも長く保つためには、作成時に使用する器具を必ず煮沸消毒やアルコール消毒を行うこと、そして完成品は直射日光や高温多湿を避けた清潔な冷暗所で保管することが不可欠です。

結局のところ、少量ずつ作り、1〜2ヶ月で使い切るサイクルが最も安全で賢い楽しみ方と言えるでしょう。

ワセリン香水のデメリットを踏まえた作り方と使い方

ワセリン香水のデメリットを踏まえた作り方と使い方
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  • 湯煎やレンジを使った簡単な作り方
  • 香水は何プッシュ入れるのが正解?
  • おすすめの材料と便利な容器
  • 効果的な付け方とつける場所は?
  • ハンドクリームとしての便利な使い方

湯煎やレンジを使った簡単な作り方

湯煎やレンジを使った簡単な作り方
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デメリットを理解した上で、いよいよワセリン香水作りに挑戦してみましょう。ご家庭にあるもので驚くほど簡単に作ることができます。主な方法は「湯煎」と「電子レンジ」の2つですが、それぞれにメリットと注意点がありますので、詳しく解説します。

湯煎で作る方法(最も推奨)

湯煎は、ワセリンを低温でゆっくりと均一に溶かすことができるため、香水の繊細な香りが熱で飛びにくいという大きなメリットがあります。手間は少しかかりますが、品質を重視するなら最もおすすめの方法です。

【用意するもの】

  • ワセリン(白色ワセリン推奨)
  • お好みの香水
  • 耐熱容器(ガラス製のジャム小瓶など)
  • 混ぜるための棒(清潔な竹串やマドラー、スパチュラ)
  • 完成品を保存するためのケース(クリームケースなど)
  • 鍋と、鍋底に敷く布巾

【失敗しない手順】

  1. 使用する耐熱容器、混ぜる棒、保存ケースをきれいに洗い、アルコールスプレーなどで消毒しておきます。
  2. 耐熱容器に必要な量のワセリンを入れます。
  3. 鍋の底に布巾を敷き、ワセリンの容器が半分浸かる程度の水を入れます。
  4. 鍋を弱火にかけ、沸騰させないように注意しながらワセリンをゆっくりと溶かします。
  5. ワセリンが完全に透明な液体になったら火を止め、湯煎から取り出します。
  6. 容器が触れるくらいまで粗熱が取れるのを待ちます。(熱すぎると香水のアルコールが一気に飛んでしまいます)
  7. お好みの香水を数プッシュ加え、用意した棒で気泡が入らないように優しく、しかし手早く均一に混ぜ合わせます。
  8. 完全に混ざったら、固まり始める前に保存用のケースに静かに流し込みます。
  9. フタを開けたまま常温で冷まし、完全に固まったら完成です。

電子レンジで作る方法(手軽だが注意が必要)

電子レンジは非常に手軽で時短になりますが、加熱しすぎるとワセリンが突沸(急な沸騰)して火傷する危険や、高温になりすぎて香りが大きく劣化しやすいというデメリットがあります。

【手順と注意点】

  1. 消毒した耐熱容器にワセリンを入れます。
  2. 電子レンジ(500W~600W)で必ず10秒ずつ、扉を開けて様子を見ながら加熱します。絶対に連続で長時間加熱しないでください。
  3. ワセリンが8割ほど液体になったら加熱を止め、余熱で完全に溶かします。
  4. その後は湯煎の場合と同様に、粗熱を取ってから香水を加えて混ぜ、ケースに移して冷やし固めます。

どちらの方法で作るにしても、衛生管理が最も重要です。清潔な環境と道具を準備することが、安全に手作りコスメを楽しむための絶対条件ですよ。

香水は何プッシュ入れるのが正解?

ワセリン香水を作る上で、多くの人が最初に悩むのが、「香水を一体何プッシュ入れれば良いのか」という黄金比率ではないでしょうか。

入れる量が少なすぎると香りがほとんどせず、逆に多すぎるとワセリンがうまく固まらなかったり、香りが強すぎて品のない印象になってしまいます。

最適な量は、使用するワセリンの量と、お手持ちの香水の濃度によって変動しますが、一般的な目安としては「ワセリン10gに対して、オードトワレを2~5プッシュ」が基本のレシピとして広く知られています。

ただし、これはあくまでも一般的な目安です。香りの強さの好みは千差万別ですし、香水は製品や香りの種類(シトラス系か、ウッディ系かなど)によっても香りの強度が大きく異なります。

日本フレグランス協会の情報によると、香水は濃度によって持続時間や香りの強さが異なります。(出典:日本フレグランス協会 香水とフレグランスの基礎知識

香水の種類特徴プッシュ数の目安
オーデコロン (EDC)最も濃度が低く、香りが穏やかで持続時間も短い4~6プッシュ
オードトワレ (EDT)最も一般的で使いやすい濃度3~5プッシュ
オードパルファム (EDP)濃度が高く、持続性がある2~3プッシュ
パルファム最も濃度が高く、少量で非常に強く香る1~2滴(プッシュではなく、スポイトなどで滴下するのが望ましい)

結局のところ、一番失敗しないコツは、まず最小限の量(例えば2プッシュ)から試してみることです。

一度混ぜてみて香りの立ち方を確認し、もし弱いと感じたら、1プッシュずつ慎重に追加して、自分だけの「心地よい香り」の黄金比を見つけていく方法が最も確実です。

作り直しは非常に難しいので、焦らず少しずつ加えることを心がけましょう。

おすすめの材料と便利な容器

おすすめの材料と便利な容器
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ワセリン香水の仕上がりの質は、使用する材料と容器選びに大きく左右されます。ここでは、より高品質で安全なワセリン香水作りに適した、おすすめのアイテムとその選び方を詳しくご紹介します。

ワセリンは高純度の「白色ワセリン」が最適

ドラッグストアなどで手軽に購入できるワセリンには、実は精製度によっていくつかの種類があります。練り香水作りには、その中でも「白色ワセリン」と表示されているものが最も適しています。

一般的な黄色ワセリン(ワセリンの中でも純度が低いもの)に比べて、精製度が高く、不純物がほとんど取り除かれているためです。

白色ワセリンを選ぶべき3つのメリット

  1. 無臭に近い:ワセリン特有の石油系の匂いがほとんどないため、お気に入りの香水の繊細な香りを一切邪魔しません。
  2. 酸化しにくい:純度が高いということは、酸化の原因となる不純物が少ないということです。これにより、比較的品質が安定し、不快な油臭さが発生しにくくなります。
  3. 肌への刺激が少ない:不純物が少ない分、肌への刺激もマイルドであると一般的に言われています。肌に直接塗るものだからこそ、純度の高さは重要です。

さらにこだわりたい方には、「プロペト」や「サンホワイト」といった、医療用としても使用されるさらに純度を高めたワセリンも市販されています。

これらを使用すると、アレルギーのリスクをさらに低減させ、よりクリアで雑味のない香りの練り香水を作ることができます。

容器は密閉できる小さなクリームケースが便利で安全

完成したワセリン香水を保存する容器は、持ち運びやすさ、使いやすさ、そして衛生面の3つの観点から慎重に選びましょう。

100円ショップなどで手に入る、トラベル用の小さなプラスチック製クリームケースが非常に便利で、初心者の方にはおすすめです。

選ぶ際の具体的なポイントは以下の通りです。

  • 密閉性の高いスクリュー式のフタ:香りの劣化や、バッグの中でのホコリの混入をしっかりと防ぎます。
  • 指で取り出しやすい広口で浅い形状:最後までストレスなく、無駄なく使い切ることができます。
  • 遮光性のある素材や色:プラスチック製でも中身が透けない色付きのものを選ぶと、光による品質劣化をある程度防ぐことができます。

もちろん、お気に入りのデザインのアルミ缶や、高級感のあるガラス製のジャーを選ぶと、作る楽しみも使う楽しみも一層増すでしょう。その場合も、必ず清潔で密閉できるものを選んでください。

効果的な付け方とつける場所は?

せっかく丁寧に作ったワセリン香水も、付け方を誤るとその魅力を十分に発揮できません。香りを効果的に、そして上品に香らせるためのプロのテクニックをご紹介します。

基本的な付け方は非常にシンプルで、米粒大ほどの量を指先に取り、肌に優しく置くようにしてなじませるだけです。ご自身の体温でじっくりと温められることで、香りがベールのようにふんわりと立ち上ります。

香りが引き立つ、おすすめのつける場所

香りは、体温の高い「パルスポイント(脈打つ場所)」につけると、血流に乗って効率的に広がりやすくなります。以下の場所が特におすすめです。

  • 手首の内側:最もポピュラーな場所。PC作業中など、手を動かすたびに自分自身で香りを感じられ、リフレッシュ効果も期待できます。
  • 耳の後ろ・うなじ:髪で隠れるため直射日光が当たりにくく、香りの劣化を防げます。体温も高く、顔を動かした際にふわりと香るため、非常に上品な印象を与えます。
  • ひじの内側:皮膚が薄く体温も比較的高いため、強すぎず優しく香らせたい時に最適です。
  • 膝の裏:下から上へと香りが立ち上る性質を利用した、上級者向けのテクニック。全身から柔らかく香っているような、非常に自然な印象を演出できます。

付ける際の絶対的な注意点

ワセリン香水を付けた後は、絶対に手首などをこすり合わせないでください。この行為は、摩擦熱によって繊細な香りの粒子を壊してしまい、本来の香りの構成(トップ・ミドル・ラスト)が崩れてしまう最大の原因になります。

指先で「ポンポン」と優しくスタンプを押すように、置くようになじませるのが正しい付け方です。このひと手間で、香りの質が格段に向上します。

前述の通り、油分が多いため、シルクやウールなどのデリケートな素材や、淡い色の衣類に直接付かないように細心の注意を払いましょう。

ハンドクリームとしての便利な使い方

ハンドクリームとしての便利な使い方
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ワセリン香水は、単に香りを楽しむだけのアイテムにとどまりません。その主成分であるワセリンの優れた保湿性を活かして、香り付きのハンドクリームやネイルケアアイテムとして活用することができます。これは、成分がシンプルだからこそできる、手作りならではの大きなメリットです。

特に空気が乾燥する季節には、少量を指先に取り、爪の周りの甘皮やささくれが気になる部分に優しく塗り込むことで、しっかりと保湿しながらお気に入りの香りを楽しむことができます。パソコン作業の合間や、少し気分を切り替えたい時に、手元からふわりと愛用の香りが立つと、それだけで心が安らぎます。

市販のハンドクリームは香りが強すぎたり、好みに合わなかったりすることもありますが、ワセリン香水なら香りの強さを自分好みに調整できるのが嬉しいポイントですね。

さらに、応用編として、髪の毛のパサつきが気になる際に、ごく少量を手のひらでよく伸ばしてから毛先になじませれば、自然なツヤ出しと香り付けを同時にこなす、ヘアフレグランス兼ヘアワックスのような使い方も可能です。

ただし、これは付けすぎるとベタつきの原因になるため、必ず米粒半分以下のごく少量から試すようにしてください。このように、一つ作っておくだけで様々な用途にマルチに使えるのが、ワセリン香水の隠れた大きな魅力と言えるでしょう。

ワセリン香水のデメリットと付き合い方について総括

記事のポイントをまとめます。

  • ワセリン香水は液体の香水をワセリンで固めた手作りの練り香水
  • メリットは香りが長持ちし肌に優しく香りが穏やかになる点
  • デメリットは本来の香りが変化する可能性
  • 油分による毛穴詰まりやニキビなど肌トラブルのリスクもある
  • ワセリンが酸化すると不快な匂いの原因になることがある
  • 衣服に付くと油ジミになる場合があるので注意が必要
  • 手作り品のため雑菌が繁殖しやすく長期保存には向かない
  • 作成後は衛生管理を徹底し半年から1年を目安に早めに使い切る
  • 作り方は香りが劣化しにくい湯煎が最もおすすめ
  • 電子レンジを使う場合は突沸や加熱しすぎに細心の注意を払う
  • 香水の量はワセリン10gに対し2~5プッシュが基本的な目安
  • 材料は不純物が少なく無臭に近い高純度の白色ワセリンを選ぶと良い
  • 容器は消毒した密閉できる広口のクリームケースが便利
  • 付け方は体温の高い手首やうなじにこすらず優しくなじませる
  • 保湿力を活かしてハンドクリームやネイルケアにも応用可能